みなさんこんにちは、フェムテックチャンネルです。
前回記事に引き続き今回もDMM.comオンライン事業部様へのインタビューの後編をお届けしていきます。

後編では、DMM.comオンライン事業部様が「フェムテックをどのように考えているか」や「今後の事業としての関わり方について」をお話しいただきました。
引き続き、お話をうかがったのは、合同会社DMM.comイノベーション本部 オンラインイベント事業部

展示会企画運営グループ
辻本菜々子 さん(以下辻本さん)

フェムテック推進 EXPO ONLINE 特別企画担当
福田 美津穂 さん(以下福田さん)
の、今回のフェムテック推進EXPO ONLINE を最前線で引っ張っていたお二人です。それではどうぞ!
DMM.comオンライン事業部×フェムテック
自分の健康課題と向き合い仕事と育児を両立しながら躍進する女性を増やしたい
源川:貴社はフェムテックという分野をどう捉えていらっしゃいますか?
市場の伸び代を感じていらっしゃるとは思うのですが、フェムテックが企業や社会にどんな影響を与えていく可能性があると感じて業界に参入したのか、もう少しお話をお伺いしたいです。
辻本さん:日本は男女平等になってきたと言いつつも出産のために仕事をリタイアする女性が多いのが現状です。それをフェムテックで解決できたら嬉しいですよね。
自分の健康課題と向き合い仕事と育児を両立しながら躍進していくことが理想だと思うので、フェムテック推進の先にそういった社会の実現に繋げていきたいです。
福田さん:優秀な女性が働きにくいことは社会の損失だと思っております。
少子高齢化が進む中キャリアを追いたい女性が子供を産むという選択肢を当たり前に考えられる世の中の実現というのは社会全体で考えていく責任があるのではないかと感じます。
DMMの立場から企業としてどういったことができるのか、皆様にご理解いただけるような啓蒙活動も出来たらと思っております。
源川:女性がせっかく働きたいと思っていても社会を切り離す選択をせざるを得ないというのは現状としてありますよね。
福田さん:そうですね。しかしこの問題はフェムテックだけでは解決できないと思います。
子育ての環境も左右しますし、フェムテックは1つの手段でしかないです。
なので、その他外部要因的部分においても弊社で何かできることがあればやっていきたいと思っています。
源川:貴社がフェムテック推進のために社内で取り組んでいることやまたこれから取り組もうとしていることは何かございますか?
辻本さん:私たちの事業部は女性が多いのが特徴です。
リモート推進でお子さんがいる家庭にとっては優しい環境が整っていると感じます。
今回2月にフェムテックの展示会を開催したというのもありまして、現在社内向けのイベントを現在企画しております。
国際女性デーの3月8日にzoomで1時間のオンライン雑談会を開催します。
雑談ベースで自分の悩みやこんなフェムテック製品を使ってみたら良かったなど事業部内でざっくばらんに話そうという会にできたらと。
リモート勤務で社内でコミュニケーションが取れない中でも体の悩みは切り離せないと思いみんなで話す場を設けようと思いました。もちろん男性もウェルカムとお伝えしています。
20人近くの参加希望をいただいております。
事業部内でまずフェムテックの理解を深めることが先程お話した理想の社会の実現に繋がっていくのではないかと思っております。

源川:とても良い企画ですね。社内制度は何かあるのでしょうか?
福田さん:育休、産休、一般的な制度はあります。
辻本さん:生理休暇もあるかと思いますが、まだ実際取得したことはないですね。
福田さん:会社全体として女性がとても働きやすい環境であるというのは大いに感じております。そもそもフレックスタイム制ですし、お子さんが急に熱が出て病院に連れていかなければならない状況になったとしても快く上司が送り出してくれます。柔軟な働き方ができる会社です。
会社全体がそういった方向性で動いているので特別な制度がなかったとしても一般的な企業と比較して働きやすいと感じますね。
決して子供がいるから特別というわけではなく、人として互いに配慮できる環境づくりができていると感じます。
源川:すごい!理想の会社環境ですね!
辻本さん:そうですね。本当にありがたいと感じます。生理痛がひどい時はリモートに切り替えられますし、男性社員でも夕方子供のお迎えがあるので残りは家で仕事します、ということが可能です。
自然とそういうことができている会社であると思っております。
源川:DMMさんで働きたいです!(笑)なかなかそのような環境の会社は珍しいかと…
女性社員が少ないと妊娠・出産を経て働く女性のロールモデルがいなかったり、それこそ会社の環境的に生理休暇なんて言いにくくて取れない、など何かしらの悩みを多くの企業の社員が抱えていると思います。
フェムテック業界に携わっている以上、自分たちが実践して社内に浸透させていくことは非常に大事だと思いますのでまさに理想の環境で働かれていますね。
福田さん:しかし弊社がこのような働き方を実現できている理由として業界(業態)もあると思います。これが他の仕事だったら立場や環境によっても変わってくるかなと。
まずは私たちが実践するのはもちろんですが、社会で実践していくためにはどういったアプローチをしていくのか会社の業績に繋げられる形で考えていければと思っております。
企業中心から一般の方々も巻き込んで広めていこう
源川:最後の質問となります。フェムテック分野に関して今後やっていこうと思っているものがありましたら教えてください。
辻本さん:今年2022年の冬頃に第3回目を予定しています。
今回は企業様中心でしたが次回はフェムテックに興味のある一般の方々も巻き込んで規模も大きくしながらやっていければと思い現在計画中です。
福田さん:3月7日~13日JR東京駅に駅広告を出します。今回フェムテック推進EXPO ONLINEのアンバサダーをつとめていただいた47社の企業様がやられていらっしゃることや代表者の方々からのメッセージを掲載させていただきますのでぜひご覧いただければと思います。
辻本さん:今回のフェムテック推進EXPO ONLINEは現在アーカイブ公開中です。出展者さんの商品やサービス、またピッチ動画もそちらで見られますのででぜひチェックしていただけたらと思います。
編集部取材後記
急な取材のお願いにも関わらずご対応いただき、ありがとうございました。
DMM.com様はブロダクトやツール、サービスの開発に縛られないフェムテックを選択されました。
そして、女性が中心となって活躍されている事業部だからこそ、フェムテックに対してリアルな課題感を持ち、それを伝えるための柔軟な発想ができるのではないかと思いました。

「まずは知ってもらう、考えてもらう、みんなで盛り上げよう」という考え方は、私たちFEMTECH CHANNELの理念とかなり近いので、今後ともDMM.com様が発信するフェムテックに関する情報をフォローしてまいります。
DMM.comオンライン事業部様からのお知らせ
フェムテック推進EXPO ONLINEアンバサダーがJR東京駅をジャック
国際女性デーに合わせて、アンバサダー各社の広告が掲載されます。
掲載場所:JR東京駅中央通路
掲載期間:2022年3月7日(月)〜3月13日(日)
フェムテック推進EXPO ONLINEアーカイブ
無料来場登録/ログインをすることででアーカイブを視聴できます。
次回EXPOの出展を検討されている方もぜひご覧ください。