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フェムテック振興議員連盟って知ってる?

皆さんこんにちは。フェムテックチャンネルです。

4月10日は女性の日(婦人の日)。

女性が初めて参政権を獲得し89人が総選挙に立候補、そして39人が当選した記念すべき日とされています。

そして、10〜16日までの1週間は「女性週間」と定められているそうです。

女性が参政権を手にした日から今に至るまで、女性の立場や社会でのあり方が変わってきました。このような状況の中で、国、とりわけ議員の方々はフェムテックに関して、どのような活動をしてくれているのでしょう?

今回はフェムテック振興議員連盟についてシェアして行きます。

目次

フェムテック振興議員連盟って?

2021年10月末に結成され、自民党の野田聖子議員が会長を務めていらっしゃいます。

日本では、「女性特有の不調を病気ではないからと我慢する傾向にあるということが問題である」とされ、女性が生きやすい社会の構築と新たな市場の想像を促す提言の策定のため総会が、発足から今日現在までで計12回開催されています。

どんなことが話し合われているの?

国の政策のあり方として3つのテーマが掲げられ、

  1. 先進的な技術で、生理期間を快適に過ごせる社会に
  2. 不妊治療をバックアップし、妊活を支援することにより子供を望む人が希望を実現できる社会に
  3. 更年期の諸問題を解決し、社会・経済のリーダーであり世代が活躍できる社会に

できるように議論がかわされています。

では、会の内容を報告書からピックアップしてご紹介します。

第1~5回

フェムテック製品における薬機法の規制の壁や現状

欧米で既に医療機器等として承認され、普及している一方で、日本では医療機器、医薬部外品としての承認等を受けるのに多くの時間と費用を要しており、日本においてそれを必要とする人々のもとに届いていない、薬機法上の位置付けをどうするか

第6回

不妊治療においての現状
不妊治療の3つの壁

不妊治療の3つの壁とは
①アクセスの壁
  • 不妊治療や妊娠に対する知識不足
  • 不妊治療クリニックを受診することへの心理的ハードル
  • 不妊治療専門クリニックや生殖医療専門医の地域偏在
  • 不妊治療中のメンタルサポート不足
②金銭的な壁
  • 高額な費用負担
  • 不妊治療の助成金及び保険適応に向けた取組み
③チャンスの壁
  • 不妊治療と仕事の両立が難しい

実際に令和4年4月から不妊治療が保険適応になりました。

また仕事との両立に関しても国が取組みを行ってくれていますので、詳しくはフェムテックチャンネルの記事や動画をご覧ください!

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第7回

フェムテック産業の実態調査の結果報告

フェムテック産業が拡大することにより女性の働き方や生活、意識の変革や行動変容が起こることによって経済全体にポジティブな影響をもたらすという仮説にした調査が行われ、その結果が報告された

海外における妊娠・不妊分野のフェムテック状況からみる日本の課題

  • 科学的根拠のない製品が出てきてしまうこと
  • 制度が整備されていないこと
  • 子を望む気持ちを利用した搾取への懸念
  • 卵子や受精卵などのデータの管理方法

第8回

令和3年度フェムテック等サポートサービス実証事業補助金報告

▼採択企業一覧▼
https://www.pwc.com/jp/ja/news-room/femtech-public-offer210628.html

*令和4年度の公募は1月で終了しています

第9回

「働く女性の健康増進調査2018」をもとにPMSや月経時の仕事のパフォーマンスの変化、ヘルスリテラシーと仕事のパフォーマンスの関係、婦人科への受診について

▼参考
https://hgpi.org/wp-content/uploads/1b0a5e05061baa3441756a25b2a4786c.pdf

「現代日本における子どもをもつことに関する世論調査」をもとに初めての婦人科受診の年齢についてや、月経異常や器質性疾患等に関するヘルスリテラシーの調査結果に関する説明について

▼参考
https://hgpi.org/wp-content/uploads/Report_Survey_on-Child-rearing-in-Modern-Japan_JPN.pdf

具体的な政策提言

  • 女性特有の心身の変化に関するヘルスリテラシー向上のための支援の強化
    従業員のライフステージごとに必要な知識を提供する研修等の実施など
  • 婦人科へのアクセス向上のための体制整備
    企業や健康保険組合、協会けんぽと医療機関の連携促進
    婦人科・産婦人科を受診しやすくするための適切なサポート体制の整備(オンライン相談、診療の導入)など
  • 症状のある女性従業員が重大な病気が隠れている可能性があることに気づくことができる仕組みの構築
    婦人科症状に関する項目を企業の健診の問診項目に入れることなど
  • 女性の健康課題に関するさらなる調査・研究の推進
    女性の月経、PMS、更年期障害等を含む婦人科疾患が日常生活に与える社会経済的インパクトについて、定量的に明らかにできる調査への助成など

第10回

プライバシー保護技術(PET)に関して

フェムテックは新しい分野でありプライバシーを守る必要性の高いデータを多く取り扱う分野であるため、導入しやすい

第11回

不妊治療の3つの壁の①③を乗り越えることが期待できる「次世代不妊治療セミオープンシステム」に関しての提案

血液検査やエコー検査などの一般的な検査と処方は地域の産婦人科クリニックで行い、検査結果等が生殖医療専門医に共有され医師間でアドバイスが行われる仕組み

第12回

不妊治療の3つの壁の②についての議論と具体的な方策の提言策定

  • 事業主等の取組みの推進・取組みの評価
  • 当事者自身の健康課題への認識の向上
  • 健康データの適正な管理及びその下でのデータ活用
  • 不妊治療当事者の負担軽減及び専門医の有効活用
  • 女性の健康課題が社会経済に与える影響に関する調査研究の推進

フェムテックチャンネルより

上記の総会の内容から女性特有の悩みに関して国全体が少しずつ解決に向かって動いてくれているのがわかりますよね。

女性特有の悩みの解決は女性が社会から自らを切り離さない選択ができることに繋がると思っています。

フェムテック市場が大きくなりつつあり、たくさんの企業がプロダクトやサービス、福利厚生を取り扱い始めているのはみなさんももちろんご存知かと思います。

では一体、国ではどんなことが起こっているのか?

もっとアンテナを張り、自分ごととして興味関心を持って欲しいです。

一人ひとりの意識が世の中全体を変える後押しとなるのです。そうするとみなさんが求める働きやすい環境、行きやすい国へときっと変わっていくでしょう。

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この記事を書いた人

さまざまなステージにたつ女性が、自分にとってのウェルネスをみつける場所。

性別年代に関わらず、女性特有の悩みとそれを解決するテクノロジーである「Femtech(フェムテック)」について学び、体感しよう。

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