みなさんこんにちは、フェムテックチャンネルです。
皆さんはフィンガーグローブfindomをご存知ですか?
指のコンドーム的に使用でき、女性の膣を守ってくれるものとして、今とっても話題の商品です。
今回は、findom日本輸入発売元である株式会社アートメディア代表 森本陽介さん(以下森本さん)

をゲストにお迎えし実際にインタビューに答えていただきました。
findomの魅力や森本社長の想いなど貴重なお話がたくさんお伺いできましたので、前編と後編の2記事に分けてお送りしていきたいと思います。
findomと台湾で出会って
「これは日本では無理だ」からスタート
源川:まず始めにfindomを取り扱った経緯を教えてください。
森本さん:弊社は元々日本と台湾のエンターテイメントの交易をする会社でした。
日本のタレントやイベントを台湾に持っていき、逆に台湾のタレントやアイドルを日本に持ってきたりする中で様々な方のマネジメントをする機会が多くなってきました。
アニメもそうですが、アジア圏では日本のアダルトビデオもものすごく大きなマーケットでした。日本にはないですがアジアやヨーロッパではアダルトEXPOというのがあるんです。
セクシー女優さんのマネジメントも是非やって欲しいと台湾からご依頼をいただき、そこで男優さんや女優さんのブッキングをやっている中でご縁があり、弊社がアダルト業界では当時レジェンドと呼ばれていた加藤鷹さんのマネジメントもさせていただくようになりました。
10回ほど台湾や中国などご一緒する中で、たまたまfindomのメーカーの方から加藤鷹さんをアンバサダーとして起用したいのでブッキンングしてくださいと声がかかったのが事の始まりです。
findomアンバサダーに就任した鷹さんのマネジメントの一環として台湾の様々なメディア露出やそこでのPR活動をさせていただき、これを日本でも流行らせたら面白いのではないかなと思いました。
日本に戻ってきて台湾からたくさんの量をサンプルでいただき、友人・知人にサンプリングを行いました。
しかし、ほぼ全て9割の方が「これは日本では売れないよ」と言ったんです。加藤鷹さんでさえ「これは日本では無理だ」とおっしゃったんですよ。
なので、私は絶対売れると思い、すぐに独占販売権を取得し日本で展開を始めました。
それが2013年、約10年くらい前の話です。
弊社は販売流通網がもともとあるわけではなかったので、はじめは日本の発売権を代理店企業に譲って販売をおまかせしていましたが、プロモーションに全く力を入れてなかったので売れなかったんです。
自分が売れると思って持ってきた商品なのでやはり自分で売ろうと2018年に奮起立ち、2019年1月から本格的に弊社で売り始めました。
そこから3年くらい経ち、雑誌掲載やYouTuberの方々の紹介により、おかげさまで今徐々に認知度が上がってきている状態です。
源川:そんな経緯があったんですね!ほぼ全ての方が売れないとおっしゃったのに対し、森本さんがこれは絶対売れる!とピンときたのは何故ですか?やはりブルーオーシャンのマーケットだからでしょうか?
森本さん:一番の理由は類似品がないということを確信したからなんです。
人は情報があると安心し、逆にないと不安になります。情報というのは自分が今まで見たり聞いたり経験した何らかの比較対象の存在です。
もしfindomを見て売れると思った人がいたとするならば、もう既に日本に類似品があるということなんです。何も見たことも聞いたこともない商品は不安になります。だからみんな「売れない」と言いました。ということはマーケットがないところを一から開拓していく面白さがありますね。
そして台湾ではレズビアンから火がついた商品なんです。アジアでは唯一同性婚を認めていてLGBTQの先進国ですね。
LGBTQの方々というのは人口に対してある一定数の割合でいらっしゃいます。サウスポーやAB型と同じくらいの割合、900万~1000万人くらいと言えるでしょう。
日本は人口が多いので台湾以上に必ずそういった方々はいるはずだというマーケットも含めて売れると思いました。
源川:なるほどですね!私が今まで出会ってきた方々の中でLGBTQの方々は多くいらっしゃいました。なのでその市場というのは開拓できそうですよね。
次の質問です。findomのプロダクトに関してのこだわりについて教えてください。
森本さん:今でこそ日本ではヒアルロン酸、台湾ではアロエや炭など様々なタイプを販売していますがまず思うのはありそうでない商品だということです。
冗談半分だと思いますが未だに文房具雑貨の指サックを見てフィンドムだという人もいらっしゃいますし(笑)、代用としてコンドームを使用したりアダルト玩具のカバーやプロの方は医療用手袋などを使う方もいらっしゃいます。
指オンリーであり薄くてコンドームに限りなく近く、そこにシリコンオイルが付いているというのは品質や使い勝手も含めてありそうでないものと言えます。
あとは女性の方に評価が高いのは、シリコンオイルにフルーツフレーバーがつけられているということです。ゴム臭さが嫌だという方が多いと思うのでここは非常に良い点であると言えます。
源川:実際にアダルト業界での反応はいかがでしたか?
森本さん:アダルト業界はアコンテンツが売れることが一番の目的です。正直なかなか受け入れてもらうのが難しいです。
セクシー女優さんを台湾に向けてマネジメントしてる関係でたくさんの方にPRしていただきましたが、この商品を使ったからといってコンテンツ自体が売れるわけではないため難しさを感じています。
アダルトコンテンツが性教育につながっているケースが非常に多いため、またfindomを普及させるためにも是非使って欲しいとは思うものの、なかなかメーカーさんの賛同が得られないのが現状です。
最近は女性の監督さんもいるのでそういう方々には非常に興味を持っていただいています。
源川:確かに女性にとってはとても助かるもの、良いものだと理解できます。
なので女性の監督さんなら賛同を得やすいかもしれませんが、アダルトコンテンツのプレイなどにおいて魅せ方等を考えたときにfindomとの結びつきが難しい部分がありますね。
やはり一番需要があるのは風俗業界でしょうか?
女性誌への掲載で一気に認知度がアップ
森本さん:弊社が一番普及させたいと思っているのは風俗業界ですね。
お客様のAVの見過ぎにより困っている風俗キャストはものすごく多いです。膣が傷ついたせいで3~4日仕事ができないというキャストも多くいます。
国内で推定50万人の風俗キャストがいると言われているので、風俗グループの方々とコラボして普及させたい、風俗キャストを守りたいと思っています。
ただしfindomをつけたからといってなんでもして良いというわけではないです。
抑止力にはなりますがプレイ中に女性の身体(膣)を傷つけるようなこと(女性の嫌がること)はやはりやってはいけないので、「findomをつける意味」というのをしっかりお客様に認知してほしいです。
嬉しいことに風俗キャストの皆さんの中でfindomファンは増えつつあり、お店でもオプション品として取り入れてくれているところもあるんです。
実際に使ってもらって普及させていくというのは良い方法だと感じています。
源川:それによって風俗キャストの方々の生活も守ることができますもんね。
findomが女性誌に取り上げられている記事をいつくか拝見しました。
アダルト業界や風俗業界だけでなく、もう少し一般的に認知され始めてきていると思うのですが雑誌に取り上げられてからの変化はありましたか?
森本さん:ズバリ、ありました!


一番のマーケットはやはり女性です。思春期15歳から50代・60代までを見ると4000万人くらいいらっしゃいます。女性誌に取り上げられることによってそういう方々にも気づいてもらえたことの変化は大きいです。
その一つの現象として言えるのが大阪梅田の大丸5階にあるiroha STOREに実際にfindomを置いていただいているんです。売れ行きは好調だと聞いています。百貨店なので、若い方々は少なく年齢層の高い方も立ち寄ってくださるそうです。
若い女性向けのファッション雑誌以外にも、『からだにいいこと』『yoga JOUNAL』『COSMOPOLITAN』など年齢層が高い方々をターゲットにした雑誌にも取り上げていただいたことがあるので雑誌の効果かなと。
源川:そうなんですね!実際雑誌の記事を拝見した中で『STORY』では「潤い不足の40代は保湿&マッサージを」ということで、膣のマッサージ用のアイテムとしてfindomが紹介されておりまして、こういうアプローチの仕方もあるんだとびっくりしました!
もう少し一般的に女性達がfindomを使えるようになってくれたら嬉しいですよね。
findomのご購入について
今回の記事をお読みいただき、findomを使ってみたいという方は、下記の販売サイト(健美研究所 様)からお求めください。
