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ウェビナーレポート:株式会社リンゲージ主催「〜男性社員が知らない、働く女性のホンネ〜女性社員が語る仕事と体調の関係性」

皆さんこんにちは。フェムテックチャンネルです。

2021年2月4日(金)11時〜開催された株式会社リンゲージ様主催の「〜男性社員が知らない、働く女性のホンネ〜女性社員が語る仕事と体調の関係性」ウェビナーに参加させていただき、営業マネージャーの須賀様から3つのトピックに分かれた「働く女性のリアルな本音」を伺いました。

女性の健康課題(今回のケースであれば月経やPMSの仕組み)について、

女性はもちろん男性も正しい知識を理解した上で、互いに歩み寄り気遣いができる組織・チームづくりを意識していくことで、男女ともに悩みを相談しやすい環境へと変えていくことができるのではないか

と改めて考えされたましたので、内容をシェアさせていただきます。

目次

まず知ることから始めよう

これは私たちFEMTECH CHANNELのコンセプトでもあるのですが、考え方を変えたり会社として新しい制度を取り入れたりするためには、正しい知識というのが必要になります。

前提としての月経の話

まず最初に、「月経(生理)とは何か」ということです。

  1. 子どもを産むための準備としてエストロゲンというホルモンの働きにより子宮内膜が熱くなる
  2. 排卵が起きる
  3. 排卵後にプロゲステロンというホルモンが分泌され子宮内膜が安定する
  4. 厚くなった内膜がいらない(妊娠しない)と判断されると剥がされて血液とともに排出される

この一連の流れのことを「月経(生理)」と言い、平均周期は28日間で、生理は平均3〜7日間続きます。

その時の経血量は平均60〜100ccですが、多い人はコーヒー1杯分ほどにもなると言われています。

生理時に起きる症状として、腹痛・下腹部痛、頭痛、眠気、腰痛、吐き気、抑うつ感、筋肉痛、倦怠感などを訴える女性が多いです。

さらに、月経の前には「PMS(月経前症候群)」と呼ばれる症状を訴える人もいます。

PMSは、月経前の3〜10日前に現れ月経が始まるまで持続する症状で、イライラや憂鬱などの精神的なものだけでなく、むくみ、胸のはり、腹部の膨張感、過食など身体的なものも症状として現れます。

月経が始まると症状がおさまるので、「月経前」という名前がついています。

さて、ここからが本題

実は大変…営業同行時のホンネ

  • 会社に行くことすらしんどいのに、アポに行くのはかなりプレッシャー
  • ナプキンから経血が漏れていないか、スーツやボトムに滲み出ていないか心配
  • 営業先でトイレに行きたくてもタイミングがつかめない(言い出せないし気を遣う)
  • ナプキン交換は通常時のトイレより時間がかかるので、特に男性の上司とペアだと待たせてしまうことに気が引ける

弱音を吐けない働く女子のホンネ

リンゲージ様の社内アンケートの結果、月経関連の課題を抱えている方の割合は、症状別最多だと8割だったそうです。しかし、弱音を吐けないという課題もあるそうですが、なぜ弱音を吐けないのでしょうか?

  • 言っても理解されないと思うから
  • 甘えだと思われそうだから
  • 仕事が忙しいと生理が来ることさえ(生理予定日を)忘れてしまっているから
  • 休んで欲しくないところで突然休まれるのは男性も嫌だと思うから
  • キャリアを積みたい女性は特に、「だから女性ってダメだよね」と言われたくないから

問題点/解決すべき課題として、

  • 涼しい顔をして我慢している女性がいることによって生理の辛さは我慢できるものだと思われ、我慢できない人は離脱してしまう可能性がある
  • 女性の部下が休んでいると自分は我慢して休んでいないのに、と思ってしまう上司の心情もある

つまり、生理の症状における「個人差の違い」を理解することが難しい現実があることがわかります。

休みたいけど休めない…サービス業女性のホンネ

取得率は1%と言われている「日本の生理休暇」ですが、そもそもなぜ休めないのでしょうか?

  • そもそもシフト制で休めない
  • 女性は婦人科に行くことに少なからず恐怖を感じている人も多いため、どうせ休めないのならと後回しにしがちである
    =診察台に乗り足を開きカーテンで視界が仕切られる恐怖や婦人科の待ち時間が長い、できれば女医さんが良いなど、病院選びが難しい
  • 上司に婦人科系の悩みを知られたくない=弱みを握られたくない
  • 休むことを伝えて嫌な顔をされたくない

解決策はあるのか?

  • 組織的に何でも話せる、話しても良いと思わせる職場の環境づくり
    →男性からしたら言ってくれなければ分からないこともあるので言ってほしいという意見
  • 気遣えるチームづくり
    →上司からの一言や男性からの言葉がけ(女性は男性に言いにくいため察してほしいという意見)
  • 女性だけでなく男性の健康課題の悩みにも理解を示す

まとめ

上記にあげた通り、「言いにくいので察してほしいという女性」と「言ってもらえないとわからないという男性」との間ですれ違いが起きていることがわかります。

女性特有の健康課題での悩みは男性や周囲からはメンタルヘルスの悩みとして認識されてしまうこともあり、相違が生まれてしまっていることもあるそうです。

症状の重さは人それぞれなのでなかなか理解し合えないこともあり、会社や上司の目を気にして言いにくいと感じている女性はどの会社でも大半でしょう。

まずは女性の健康課題について(今回のケースであれば月経やPMSの仕組みについて)女性はもちろん男性も正しい知識を理解した上で、互いに歩み寄り気遣いができる組織・チームづくりを意識していくことで、男女ともに悩みを相談しやすい環境へと変えていくことができるのではないでしょうか。

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当社において、生理休暇をはじめとする「ますます女性が活躍できる制度/女性社員の継続就業率をアップさせる制度の導入支援」を行なっております。

当社では様々な角度から施策をご提案させていただくため、公認会計士の先生から補助金や助成金を活用するご提案、就業規則などの改変にも対応できるよう弁護士/社労士の先生もコンサルティングチームに加わっていただいております。

安心して、ご相談ください。

リンゲージ様、貴重な内容をシェアしていただくセミナーを開催していただき、ありがとうございました。

株式会社リンケージ様のご紹介

職域向けにオンライン診療など健康支援プログラムを提供している企業様です。

法人向け女性ヘルスケアサービス「FEMCLE」ではオンライン問診、コンテンツ配信や専門医へのチャット相談などのサービスを行なっています。

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この記事を書いた人

さまざまなステージにたつ女性が、自分にとってのウェルネスをみつける場所。

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